12/05/2005

人生の取り組み方


体と言うのはおもしろいもので、結構、うまく慣れてしまうらしい。アメリカに帰ってきてもなぜか、ふらふらと、まだ船に乗っているように目が回って、気持ちのわるい数日を送った。 もう、しっかりした陸に立っているのだからと思っても、体の方はうまく対応してくれないわけ。

今は、たまりにたまった洗濯物と大格闘中の私。それにしても、クルーズ中の5日間は、まったく家事と縁がなくて、主婦の私としては、まるで楽園にでもいるよう。

毎朝、ハウスキーピングの人が来てベッドをつくってくれるし、食事の心配などしなくてもシェフが三食フルコースでつくってくれるし、ウェーターがちゃんと食事を用意して片付けてくれる。食べ放題、飲み放題。極楽、極楽。

こういう生活ができたのは、確か、前回のクルーズを除くと、娘を産んで入院してたときだけ。アメリカでは日本と大違いで、健康保険の関係で、産後すぐ退院させられてしまうから、それも、数日だけだった。

一日、一人10ドルのティップ、ダンナ、娘、私と、5日間で合計150ドル。これが、安いのか、高いのかは別として、とにかく、今回の船で働く人のサービス度は抜群。 こういうのは、指ひとつあげず、さぼるのが美徳とされるアメリカ人には、とてもできない。

と、思いきや、気がつけば、なぜか、皆さん、インドネシアから来た人ばかり。まさか、インドネシアにはホーランドアメリカ社のリクルーターがうじゃうじゃいて、現地で社員を勧誘でもしているのかな???

私たちのテーブル担当だったDadangさんは、船で働き出して4ヶ月という20歳代の男性。いつも、にこにこ、てきぱきと仕事をしている。彼、朝、7時の朝食にはすでに働いている。お昼を食べに行けば、これまた、働いている。もちろん、ディナーも働いている。あんまり、顔をあわせることが多いので、この人、いつ休みとってるんだろう?という感じ。

聞いてみると、朝6時くらいに仕事をはじめて、夜、自分のキャビンに帰るのは、夜中の12時くらいとか。昼間は数時間づつ交代で、休憩がもらえるとか。なんか、それも、もらえるときだけみたいで、結構、働き者の彼は、仲間が忙しい時は、ついつい手伝ってしまっているらしい。

さらに、1年間ストレートで船で働き、この1年のあとに、数ヶ月の休暇がもらえるとのこと。Dadangさんの場合、まだ働き出して4ヶ月目なので、休暇がもらえてインドネシアに里帰りするまで、あと7、8ヶ月はこのまま働き続けなくてはならないとか。

インドネシアには2歳になる息子と、嫁がいる。彼の人生計画では、この1年働いて数ヶ月休暇というのを、5年続けると、はれて、インドネシアに帰れて、家族全員で暮らせるという。つまり、5年間だけ我慢して身を粉にして働けば、それなりの財もできて、インドネシアで楽に暮らせるということか?

コスタマヤに上陸した日、朝2時間だけ休みがもらえたそうだ。昼寝か、探索か?彼のチョイスは町の探索だった。初めてのコスタマヤ。お土産に何を買ったのと聞くと、土地の名前の入ったマグネットを買ったと言う。クルーズ中、行く先々で買うマグネットをコレクションにしてるそうだ。さて、5年間でどのくらいのコレクションになるのだろう。

あまりの働きっぷりのよさと、これまた涙がでそうまでにけなげな、彼の人生への取り組み方に、あえて、応援せずにはいられない。彼のつたない英語を聞きながら、なれない土地で家族と離れ離れに暮らしながら、一生懸命に毎日働く姿をみて、なぜかこちらまで、少し元気がでてくるようで、今は感謝の念でいっぱいだ。Dadangさん、体に気をつけて。。。こんど、家族と会える日までがんばれるよう、お祈りしてるよ。

7 Comments:

Blogger Bambina said...

働くって、頭をつかうか、体力をつかうかのどちらか…と思いがちですが、こうしたhighくおりてぃーサービス業の人って、どちらも使わないといけないんだな…と読んでいて思いました。
家族を残して、一生懸命仕事をする姿を見ると、自分も頑張らねば!と思いますね…。

ドバイのサービス業のスタッフもほとんどインドネシア、タイ、インド、マレーシア、フィリピン出身者でした。
本当に驚くほどみんな一生懸命に仕事をしていてサービス精神も素晴らしかったです。
やっぱり「人のために…人にやさしく…」という精神の強さはアジアならではなのでしょうか。

Tue Dec 06, 03:12:00 AM EST  
Anonymous 花桃 ▼o^ェ^o▼ said...

お帰りなさ~い!!
写真が綺麗ですね。海なんて、最高。以前、ハワイに居たので思い出します。

ホントお国が違うと、事情も色々あるんですね~。インドネシアの彼、若いのに働き者。感心します。頑張って、一日も早く家族と一緒に住めれば良いですね。

主人の息子(前の結婚からの)20過ぎだと言うのに、怠け者でね。ショウガナイの。主人は色々アドバイスしてたんですが、結局 駄目でした。職を失って。。今では何処に居る事か??

Tue Dec 06, 10:15:00 AM EST  
Blogger busuke said...

Dadangさん、かなりハードな毎日ですね。
でも、5年間我慢してその後の計画を着々と練っているんでしょうね。
貧しいながらも、そうやってコツコツと自分の夢を実現させる姿は打たれます。

今の世の中、物にもお金にも困らない世代では将来の夢や目標も持たずに、人生をダラダラ生きている人が多いと思います。

Dadangさんは家族がいるから、守るものがあるからこそ、頑張っていけているのかも知れないですね。目標を持てない人達にもこういう生き方を見せてあげたいです。

Tue Dec 06, 06:25:00 PM EST  
Blogger Cha Cha said...

Bambinaさん

アジア系の人は、結構、粘り強いですものね。サービス精神も欧米に比べると抜群のようです。気の効く人が多いのかな。そういうちょっとしたことが、小さな幸せ見つけたみたいで、嬉しいんですよね。

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花桃さん

ほんと、海の色がとっても綺麗。青っていうより、ターコイズなんですよー。いいなぁ、ハワイ、行ってみたい。でも、ダンナ、飛行機きらいだからねー、船でいこうか、なんていってるけど。。。どうやって行くのだ。(笑)

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Busukeさん

そうでしょ、人生5年計画ですよー。私なんて、今のところ、5年後に何してるのだか???こうやって、毎日だらだら暮らしてるのかしら。ほんと、私も、渇をいれて、もう少し、人生に対して、ハングリーに生きたいですねー。ほんと、考えさせられましたよ。

Tue Dec 06, 06:58:00 PM EST  
Blogger Wakako said...

はあ〜 奇麗なところですばらしい旅行でしたね。。。5年間も家族の為に出稼ぎって、すごいですよね。半端じゃなく長い。。。

うちのいとこはシンガポール人と結婚していて、フィリピン人のお手伝いさんが居ます。その人は自分の赤ちゃんをフィリピンに残して、いとこの赤ちゃんの面倒を見ています。二年間、その出稼ぎで貯金して、帰ったら家族の為に家を建てるらしいです。なんだか「おしん」の世界・・・

Wed Dec 07, 05:28:00 PM EST  
Blogger Cha Cha said...

ほんと、おしん、これ。。。今の日本人には、ちょっと分からないかもね。

自分の子供をフィリピンに残してまで、他人の子供の面倒をみるのはつらいでしょう。お金がたまって、地元に帰って、お家が建てられるといいですね。

Wed Dec 07, 05:54:00 PM EST  
Blogger leaf.child said...

お久しぶりです。私のブラウザーがおかしくてなかなかcha chaさんのブログにアクセスできなかったんですけど解決策発見!

クルーズ旅行は私の夢です。フロリダに住んでいらっしゃるからクルーズ旅行も行きやすいですね。私はSFなのでアラスカ行きぐらいしかないです。クルーズ旅行はやはり海のきれいなとこ目指したいですね。

 

Tue Dec 13, 09:56:00 PM EST  

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